ぜんそくコラム
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「しっかり治したいです」
2012.08.03 | 治療・吸入
ぜんそくや咳ぜんそくは、
真面目に毎日吸入を続けると改善することが重要されていますが、
良くなったので吸入を忘れる、
忙しくて受診できない、
面倒、
などの理由でやむをえず治療が途切れる方もある一方、
咳や息苦しさなどがほぼなくなったにもかかわらず、
「しっかり治したいです」
と意思表示して、
積極的な再診をしてくださる方もあります。
病気に対する知識が多く、
治療に対する意欲が高いと、
早く楽になるのはもちろん、
再発予防、
軽症の方は一時的な治癒も目指すことができます。
疾患と、今、どう向き合いたいか、
ぜひ受診のたびに教えてください。
その都度最善の方法を提案します。
ベストを尽くすことのすばらしさ
2012.08.02 | 院長ブログ
内村航平選手、
体操個人総合の “金メダル” おめでとうございます!。
体操はスポーツの中でも、究極の “個” のスポーツではないでしょうか?。
人間、自分と戦うのが最も難しいです。
それを突き詰め、そして日本の “美しい” 体操を完成させ、
オリンピックという最高の舞台で表現し、世界中の称賛を得ました。
昨日、もう一つ印象に残ったのは、
卓球の3位決定戦、
19歳の石川佳純選手が “戦って” いました。
内容は完全に相手に支配される展開でしたが、
あの真剣なプレーと “まなざし” にこころ動かされ、
初めて卓球の試合を最初から最後まで生観戦しました。
19歳というだけでもすごいですが、
ここまで来るのに相当な練習や経験をし、試練を乗り越えてきたことでしょう。
五輪で “3位” になるというのは、どの種目も本当に難しいことです。
彼女はおそらくもう次の目標に切り替えていると思います。
インタビューでよく、
「すいません・・・(結果に対し)」
と言っている選手がいますが、
謝る必要など全くありません。
日本の代表です。
そして、ベストを尽くしたかどうか、
TV中継からでも十分国民には伝わっています。
これから出場する選手の方には、
マスコミ、ネット等の心無い質問や報道、コメントは気にせず、
堂々とベストを尽くしてほしいです。
心から応援しています。
私もひとりひとりの患者さんにベストを尽くし、
ゆっくりですが一歩一歩前に進もうと思います。
かぜ薬、痛み止め、熱を下げる薬でおこるぜんそく発作
成人のぜんそくの約 10% の方は、
アスピリン様の薬効を持つ薬(※)の
内服、注射、坐薬の使用直後から1時間以内にぜんそく発作をおこすという報告があります。
※とは
①かぜ薬(医療機関で処方されたもの、市販のもの両方)、
②痛み止め、
③熱を下げる薬
などの非ステロイド性抗炎症薬のことで、
必ずしも “アスピリン” だけが原因ではありません。
既にぜんそくや咳ぜんそくと診断されている方、
診断されたことがある方は、
かぜ薬や痛み止め、解熱薬などを安易に自己判断で飲まないことが大事です。
また、万が一知らずに、またはやむをえず内服し、急に発作が悪化した場合は、
重篤な発作になる可能性がありますので、
急に息が苦しくなった場合は迷わず救急外来のある病院への受診(または119番)を考えてください。