院長ブログ
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オールド・トラッフォードでの歓喜と国立競技場での驚き
8月25日、イングランドプレミアリーグ、
マンチェスター・ユナイテッドのホーム(オールド・トラッフォード)開幕戦に、
香川真司選手は、
先シーズンのプレミアリーグ得点王のロビン・ファン・ペルシー選手と共に先発、
得意のトップ下で先発出場し、初ゴールを決めました。
各国の有名な代表選手をベンチやベンチ外に置いて出場するだけでもすごいのですが、
他の選手があまりパスを出さずにレギュラーを取るために自分のアピール(個人プレー)に走る中、
ひたすらチームプレーに徹し、
コーナーキックのこぼれ球を、
GKのはじいたボールをゴールに突き刺しました。
初戦は先発フル出場したものの負けてしまい、
相当なプレッシャーがあったと思いますが、
見事に監督や世界一多いとされるサポーターの、
そして日本中のファンのためにやってくれました!。
久しぶりに代表の試合以外を、90分間 “LIVE” 観戦しましたが、
日本人もやっとここまできた、と心から感動しました。
今後他チームからさらに強いタックル等、ハードなマークが予想されますが、
けがをせずに私たちを勇気づけるプレーを続けてほしいです。
一方、昨日は今日本で行われているU-20女子W杯、
日本対スイスの試合がありました。
驚いたのが、田中陽子選手、
直接フリーキックを一つの試合で2本、
しかも右足、左足と左右両足で決めてみせたのです。
男女問わず、FIFA主催の試合で、このような快挙はあまり見たことがありません。
次戦は決勝トーナメント初戦、
8月30日に2010年のU-17決勝で敗れた韓国と対戦します。
激しい試合になると思いますが、
日本の特徴であるフェアプレーで、堂々と勝利してほしいです。
菫程な小さき人
先週、3日間のお盆休みをいただいた時に読んだ本の中に、
印象に残った俳句がありました。
「菫程な小さき人に生れたし」 夏目漱石
現代は「直接アクセス型社会」とも言われています。
顔もなく名もない不特定多数の個人が、
互いにつながりのないバラバラな状態で、
群衆の一人として生き、
簡単にクリック一つで、
直接目標とつながる世界になってしまいました。
名もなく顔もない“個”ではなく、
一人ひとりの個性が大切にされる社会、
かけがえのない、代わりのいない“ひと”が守られる社会、
色々と考えることのできた休日でした。
「ぜんそくは治りますか?」
2012.08.21 | 治療・吸入
「ぜんそくは治りますか?」
ほぼ毎日のように患者さんから聞かれます。
答えは、「Yes」でも「No」 でもありません。
ですが、一部の重症の方を除き、
発作を予防する生活を心がけ、
適切に治療することで、
症状を “コントロール” し、
快適な生活を送ることができます。
そもそも「治る」の定義が医師によっても違いますし、
患者さんごとにも「治る」と判断する基準が違います。
いつ、どのような時に、どういう症状があるか、
発症してからのどのくらいの時間が経っているか、
受診されるまでにどのような環境で生活をしてこられたか、
“適切な” 治療が行われているか、
特に吸入薬を使っている方は、
いつ、何を、何回、どんなタイミングで、どれくらいの速さ・深さで吸入しているか、
その他、ここには書ききれない多くの因子が、ぜんそくの経過に複雑に関与します。
「治らない」とか「不治の病」などと考える前に、
積極的にぜんそくと向き合うことが一番大事だと思います。