ぜんそくコラム
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「運動してもいいですか?」
ぜんそくや咳ぜんそくの方から、
「運動してもいいですか?」
とよく聞かれます。
実は患者さんごとに、“運動”のイメージが全く違います。
ちょっとしたウォーキングから、
マラソン並みのハードな長時間の運動など、
内容や時間が全く違います。
なので、逆に「運動って具体的に何のことですか?」
と必ず確認しています。
当院に来られる方には、
ジムに通う、
半日で何十kmも自転車で走る、
マラソンを完走する、など、
吸入等の治療をしながら、
様々なスポーツをしていただいています。
ただし、コントロール(調子)の悪い方には、
会話(気管支にとっては広い意味での運動)すら制限することもあります。
反対に、真面目に運動を制限しすぎて、ストレスがたまり、
かえって咳や息切れの調子が悪くなる方もあるので、
どの程度運動してよいかどうかは、診察時に確認ください。
今日は、東山がかすんで見えにくかったので、
気象庁の黄砂情報をチェックすると、
日本列島の中で、京都と鹿児島だけ“10以上”と高い値になっていました。
「吸入薬は苦手です・・・」
2012.04.26 | ぜんそくコラム,(咳)ぜんそく,治療・吸入
今日は木曜日、
午前中は研修医の先生の勤務する病院で、
呼吸器疾患の患者さんの症例検討です。
先週、ある先生から相談がありました。
「心不全で入院された方が、かかりつけ医の先生にぜんそくで吸入薬をもらっているんですがどうしたらいいですか?」
病棟にその患者さんが使っている吸入薬の練習器があったので、
その研修医の先生(第一印象はかなり優秀な先生)に、
「じゃあ先生これを説明書に書いてある通りに吸ってみて」
と実際にやってもらうと、
「こ、これでいいですか?」
「今の吸い方でどこまで吸えたと思う?」
「の、のどのあたり…ですか?」
といった感じでしたので、正しい吸い方を説明し、納得してもらいました。
そうなんです。
真面目で優秀な医師であっても、
説明書を読むだけでは吸入薬を正しく吸えない、
すなわち正しい指導を受けずに、
吸入薬を適切に吸うというのは結構難しいことなのです。
当院に初めて来院され、他院ですでに吸入薬を処方されている方に、
「いつも通り吸ってください」
と目の前で吸入をしてもらうと、
正しく吸えている方は、
10人中に1人か2人位です。
今日1週間ぶりに患者さんがうまく吸えていたかどうか、
その研修医の先生に聞いてみると、
「患者さん、全然吸入できてませんでした・・・」と。
その患者さんに、本当にその薬が必要であったならば、
今月医師になったばかりの先生が正しい使い方を指導するだけで、
ぜんそくの症状が改善する、あるいは薬の量・種類を減らせる可能性があるのです。
患者さんの中には、
「吸入薬は苦手です」
という方も多いと思います。
なかなか症状が良くならない、
のどに不快感がある、
変な味がする(舌の上に残る)、
口内炎ができる、
声がおかしい(声がかれる)、
など吸入薬に良い印象がない方は、
正しく吸えていない可能性がありますのでご注意ください。
「黄砂の多い日は咳がでます」
2012.04.24 | 黄砂,ぜんそくコラム,(咳)ぜんそく
ぜんそくや咳ぜんそくの方の診療をしていると、
「黄砂の多い日は咳がでます」
という相談が時々あります。
今日も気象庁の黄砂情報をチェックすると、
咳の長引く方には調子が良くない日だったようです。
黄砂との関係がありそうな方は、
外出時のマスクや、
しっかりと吸入を行うことで、
症状の悪化を予防しましょう。