ぜんそくコラム
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「しばらく来れず、吸入していませんでした、すいません・・・」
2012.07.30 | 治療・吸入
当院にぜんそく、咳ぜんそくで通院されている方の多くが、
勤務、学校、家事、家族の病気、その他様々な事情で、
薬がなくなるころに、やむをえず来院できなかったり、
咳や息切れがかなり楽になって、つい吸うのを忘れる、
面倒、
副作用が心配、
等々、
人により種々の“大人(または子供)”の事情で、
吸入等の治療が途切れてしまうことがあります。
「吸入(治療)を止めるのが早いと症状がぶり返す方があります」
と説明させていただいていることに対し、言われたとおりにできなかったことを、
「すいません」と言われているのかもしれません。
私は、ほぼ毎日そのような方にお会いしていますので、
吸入等の治療をコツコツ続けることがいかに難しいことか知っています。
ただし、中途半端な治り方で治療を止めると、
結局ぶり返してしまい、
“リモデリング”という気管支に元に戻らない変化が生じることが知られています。
せっかくそうならないようにする治療法があるのに、
吸入などの治療を止めるのはもったいないです。
また、毎日治療を続けることで、
ぶり返しや急な発作がなくなると、
体の調子が良くなるのはもちろん、
年間の受診回数が減り、
お薬代も減ることで、低コストにもなります。
吸入を自分自身の判断で止めてしまった方を責めたことはありませんので、
咳や息苦しさがぶり返してきた方は、
「すいません」などと謝る必要は全くありませんので、
遠慮せずに正直に教えてください。
“奇跡”ではないスペイン戦!
ロンドン五輪、
サッカー男子、
スペインに勝ちました!。
マスコミは、
“マイアミの奇跡”(日本がブラジルにアトランタ五輪で勝った試合)
と同様に、
“グラスゴーの奇跡”
などと報道していますが、
“奇跡”でもなんでもなく、
“勝つべくして勝った試合”
だと思います。
相手のスペインの選手は、
所属クラブは欧州の名門クラブばかり、
年収は億単位が当たり前、
クラブ・代表でも優勝など実績は十二分にあり、
普通にプレーすれば、
優勝候補 No. 1、
日本に負けるわけなどないのです。
選手は試合の1週間くらい前のインタビューで、
「日本のこと?、情報はなこれから」
などと完全に見下していました。
それに引き替え日本は、
最後のホームゲームでニュージーランドと引き分け、
大ブーイングの中出国しました。
ある元代表選手には
「メダルは絶対無理」
などと言われ、
マスコミは視聴率の稼げる
「なでしこ」
ばかり連呼、
男子の話題はほとんどありませんでした。
でも私は昨日のブログにも書きましたが、
選手と関塚監督にはかなり期待していました。
ここまで“勝てない”と思われ、言われて、
悔しくないわけがありません。
選手はこれまでの五輪代表と違い、
A代表でも実績のある選手がおり、
海外でプレーする選手が控えにまわっているような状況です。
あと、関塚監督は、
もし病院で白衣など着ていたら“〇〇科部長”っぽい風貌ですが、
私の尊敬するオシム前日本代表監督が、
日本の有能な指導者の一人としてリスペクトし、
本当に真面目で、明晰、冷静、かつ勝利に対する魂を感じる監督です。
番狂わせを目指し、スペインの何倍も相手を分析し、
選手と対策を練っていたはずです。
昨日の試合間の表情はこれまで見た中で一番気合入ってました。
試合内容は、完全に作戦通り、
ほとんど危険なシュートを打たせず、
さすがにマンUの正GKにはすごいセーブを連発されてしまいましたが、
全員が最初から最後まで、本当に良く走っていました。
監督はこういう時によく走り、
戦える選手を選び、
先発・交代で使ったのだと思います。
試合直後のインタビューでも、
選手・監督共、
「まだ勝ち点3取っただけ」
と気を引き締めるコメントばかり、
勝利は“想定内”、
大事なのはこれからです。
唯一心配なのは、
大津選手の打撲と
酒井宏樹選手の捻挫(いやな感じのひねり方でしたが・・・)。
次のモロッコ戦は代役が予想されますが、
控え選手はモチベーション上がっていることでしょう。
相手は初戦引き分けているので、
勝ち点3を取りに攻撃的に来るはずです。
昨日のモチベーションの低いスペインより、
かえって厄介な相手になるかもしれません。
かなり激しい試合になりそうで、今から楽しみです!。
「咳がでだしたらとまりません」
2012.07.27 | ぜんそくコラム,(咳)ぜんそく,長引く咳
長引く咳の患者さんの中に、
「咳が出るととまらない」
ということは、
「1日のうち、咳のひどい時間帯と、比較的咳が出ない時間帯がある」
方があります。
このような症状の場合、
最も頻度が高い原因は、
“ぜんそく” や “咳ぜんそく” です。
症状をおこすきっかけは様々で、
かぜの後(かぜは治った後)、
ほこりを吸った後、
雨など天候の変化、
気温の変化(主に低下)、
疲労、
ストレス、
タバコ(受動喫煙も含みます)、
運動(会話や歌う、歩行なども含みます)、
睡眠不足(疲労)、
飲酒(アルコール)、
花粉、
PM2.5、
黄砂、
動物との接触(主に室内で飼う哺乳類)、
月経、
妊娠、
薬物、
食べ物、
その他、
様々なきっかけがあります。
思いあたることがある方は、
適切に診断・治療することで、
苦しい咳が予防・治療できるかもしれません。