ぜんそくコラム
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「電車やバスに乗ると咳がでます」
2012.07.26 | ぜんそくコラム,(咳)ぜんそく,長引く咳,気温,エアコン,電車,バス
タグ : 咳が止まらない , 電車 , バス , エアコン , ぜんそく , 長引く咳 , 咳ぜんそく
電車やバスなどの公共交通機関に乗った時に、
「エアコン効きすぎ」
と思ったことはないですか?。
京都の夏は暑く、冬は寒いので、
夏の日中は、
外気温が35-40℃、
車内や室内が25-27℃、
冬になると、
外気温が2-10℃、
車内や室内が23-25℃位に
なっていることが多いです。
電車やバスから、
乗車・降車することで、
-10℃~+10℃位一瞬で変化しますので、
これが(咳)喘息を悪化させます。
5時間で3℃気温が下がるだけで、ぜんそくは悪化するとの報告もあり、
一瞬で10℃前後の低下はかなり気管支には負担になると考えられますので、
咳や呼吸困難を感じるのはやむをえません。
また、
エアコンなどが関係する温度以外にも、
交通手段に乗る前の歩行(運動)、
乗ってからの車内のホコリなども、
悪化の原因になります。
思いあたる方は、
服装に気をつけたり、
マスクを上手く利用したりして予防できることもありますが、
症状のひどい方は、適切な診断・治療をおすすめします。
「正しく吸入したら咳がでなくなりました」
2012.07.25 | 治療・吸入
タグ : 咳ぜんそく , 治療 , 吸入 , 薬 , ぜんそく , 長引く咳
吸入薬と内服薬(飲み薬)は全く違う薬です。
一番異なるのは、
内服薬は、まず誰がどこで処方し、どの薬局で薬を手に入れても、
言われたとおりに“内服”すれば、
効果や副作用にあまり違いが出ることはありません。
ただし吸入薬は違います。
どの薬剤を、
どういうタイミングで、
どのくらいの速さで、
どれくらい深く吸うか、
また、
1回に吸う回数、
吸い込んだ後に少し息を止めているかどうか、
吸入補助器を使っているかどうか、
吸った後ちゃんと正しいうがいをしているかどうか、
などにより、
効果も変わりますし、
のど(局所の)副作用などが全く異なります。
現在、何か吸入薬を使っている方は、
効いている方も、
効果を感じない方も、
適切な薬を、
正しく使えているかどうか、
再確認することをおすすめします。
効果がない方は、正しく吸うことで症状が改善する可能性がありますし、
効果がある方も、吸う回数を減らしたり、軽い薬にできるかもしれません。
「言われたとおり治療しているのですが良くなりません」
2012.07.24 | 治療・吸入
タグ : ぜんそく , 長引く咳 , 咳ぜんそく , 治療 , 吸入 , 薬
長引く咳の原因には様々な疾患があり、
また、それぞれの患者さんによって重症度が異なります。
初診の方にはあらゆる可能性を考え治療方針の決定等を行いますが、
ご本人の想像より治るのが
早い方(2回目の受診時に「すごく良くなりました」と教えて下さる方)、
もあるのですが、一部、
遅い、あるいは悪化する方があります。
長引く咳の診断・治療は、時に難しい方があり、
また、治療に対しどう症状が変わるかで診断がつく場合もあります。
ある疾患に偶然別の咳が出る疾患を併発する方も時々あります。
初診と同じもしくはそれ以上に2回目の診察が大事な場合がありますので、
治るのが遅い、あるいはむしろ悪化するなど、
より強い治療や、治療方針の変更等が必要かもしれない方は、
当初の予定より早い再診をおすすめします。