院長ブログ
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「小児ぜんそくの受診は予約が必要ですか?」
2012.04.27 | 医院からのお知らせ
初めて当院に小児ぜんそくで受診される方には、
事前に電話での受診相談・予約をおすすめしています。
理由はいくつかあるのですが、
一番大事なのは、
「今発作になっている」、
「シュワシュワする吸入(ネブライザー)をしてほしい」、
「点滴をしてほしい」、
「高熱が出てぐったりしている」、
「下痢などぜんそく以外の症状もある」、
「ボーっとしている(意識レベルの低下)」、
などの場合、その日のうちに、
早急に医師や看護師が24時間対応できる
“病院”への受診(紹介)が必要になることが多いからです。
あと、2~5才未満の方は、
重症度にもよりますが、小児科に受診していただくほうがいい場合があります。
当院に来られる小児ぜんそくの方で、
多い受診理由は、
「治療してもらっているがあまり良くなっている気がしない」
「吸入指導をしてほしい」
などです。
不明な点があればまずお電話で確認ください。
今日は快晴でした。
黄砂も少なかったのではないでしょうか?。
「吸入薬は苦手です・・・」
2012.04.26 | ぜんそくコラム,(咳)ぜんそく,治療・吸入
今日は木曜日、
午前中は研修医の先生の勤務する病院で、
呼吸器疾患の患者さんの症例検討です。
先週、ある先生から相談がありました。
「心不全で入院された方が、かかりつけ医の先生にぜんそくで吸入薬をもらっているんですがどうしたらいいですか?」
病棟にその患者さんが使っている吸入薬の練習器があったので、
その研修医の先生(第一印象はかなり優秀な先生)に、
「じゃあ先生これを説明書に書いてある通りに吸ってみて」
と実際にやってもらうと、
「こ、これでいいですか?」
「今の吸い方でどこまで吸えたと思う?」
「の、のどのあたり…ですか?」
といった感じでしたので、正しい吸い方を説明し、納得してもらいました。
そうなんです。
真面目で優秀な医師であっても、
説明書を読むだけでは吸入薬を正しく吸えない、
すなわち正しい指導を受けずに、
吸入薬を適切に吸うというのは結構難しいことなのです。
当院に初めて来院され、他院ですでに吸入薬を処方されている方に、
「いつも通り吸ってください」
と目の前で吸入をしてもらうと、
正しく吸えている方は、
10人中に1人か2人位です。
今日1週間ぶりに患者さんがうまく吸えていたかどうか、
その研修医の先生に聞いてみると、
「患者さん、全然吸入できてませんでした・・・」と。
その患者さんに、本当にその薬が必要であったならば、
今月医師になったばかりの先生が正しい使い方を指導するだけで、
ぜんそくの症状が改善する、あるいは薬の量・種類を減らせる可能性があるのです。
患者さんの中には、
「吸入薬は苦手です」
という方も多いと思います。
なかなか症状が良くならない、
のどに不快感がある、
変な味がする(舌の上に残る)、
口内炎ができる、
声がおかしい(声がかれる)、
など吸入薬に良い印象がない方は、
正しく吸えていない可能性がありますのでご注意ください。
「かぜで受診してもいいですか?」
2012.04.25 | 医院からのお知らせ
時々電話等で、
「かぜでも(呼吸器内科に?)受診していいですか?」
などの問い合わせがあります。
いわゆる“かぜ”は、別名“上気道炎”と言われます。
上気道とは、気道(空気の通り道)の上部、
すなわち鼻からのど(咽頭・喉頭)の部分で、
その下は下気道(気管・気管支・細気管支・肺胞)へとつながっています。
その上気道の炎症(ウイルス性)が上気道炎です。
空気の通り道の疾患なので呼吸器内科の疾患の中では、
最も基本となる疾患ですので受診していただいても全く問題ありません。
むしろ注意していただきたいのは、しばしば、
「かぜが長引きます」
と言われる方の多くが、いわゆる“かぜ(上気道炎)”ではありません。
よほど抵抗力(免疫)が落ちていない限り、ほとんどが数日で改善するからです。
ご心配な方は、かかりつけ医や専門医にご相談ください。
今日も「黄砂で?咳が悪化しました」という方が来院されています。
花粉も黄砂も基本的にはマスクでの予防が重要です。
外出時はご注意ください。
明日は前日と比べぐっと気温が下がる予報で、
ぜんそくや咳ぜんそくの方には「調子が悪い」日になりそうです。
吸入治療中の方は気をつけてください!
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