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「吸入ステロイドって大丈夫ですか?」

2012.04.18 | ぜんそくコラム

ぜんそくや咳ぜんそくの治療には、

国際的に第一選択とされている薬が吸入ステロイドです。

 

これを聞いて抵抗がある方は、

①吸入、

②ステロイド、

①と②のいずれかまたは両方の印象が悪いようです。

 

①がなぜ良いかというと、

薬剤が病気本体のある気管支に最短距離で届くので、

効果が早いのに加え、

他の臓器にはほとんど届かないので薬剤の投与量が少なくてすむのです。

 

②については、一部の全身投与(内服や点滴など)が必要な重症のぜんそくの方を除いては、

吸入するだけで十分な効果があります。

また、必要なところ(気管支)にのみステロイドが到達し、

一部吸収されたものも大部分が速やかに代謝されるため、

多くの方が心配される全身性の副作用は心配するレベルではないのです。

 

むしろ、ぜんそくの原因である慢性の気道の炎症を、

吸入ステロイドなどの適切な使用を行わずに放置すると、

気管支に“リモデリング”という元に戻らない変化がおこり、

重症のぜんそくになることがわかってきました。

 

薬の副作用を心配して症状を我慢し、

病気の進行を放置するほうがはるかに体には良くないです。

 

ただし、吸入薬はステロイドに限らず、

その方に最も適した薬剤を、必要な回数、

適切なタイミング・速さ・深さで吸うこと、

吸入後のうがい、

などに注意が必要で、

正しく使用することが最も大事です(これが結構難しいです)。

 

当院では、初めて来院された方や吸入薬を使用したことがない方には、

治療において最も大事な、“適切な”吸入方法や治療をご説明しています。

 

質問等があればお気軽にご相談ください。

 

 

今日、京都市内は日中は暑いぐらいの気温になりました。

朝晩との気温の変化が大きく、体調管理には十分ご注意ください。

モミジと言えば、秋が一番色鮮やかになりますが、

春のモミジは若々しく、秋にはない美しさがありますね。

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