ぜんそくコラム
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「天気が悪いと咳や発作がひどくなります」
2014.08.28 | ぜんそくコラム,(咳)ぜんそく,長引く咳,雨,気温,息苦しい
今月に入り、
各地で経験のない豪雨や、
日照時間の短さなど、
様々な異常気象のニュースが頻繁に聞かれるようになりました。
雨や低気圧、
台風、
気温の低下、
季節の変わり目、
など、
様々な気象の変化で、咳やぜんそくの症状が悪化することは知られています。
そのため、当院でも、
「天気が悪いと咳やぜんそく発作が悪化します」
という方は、ほぼ1年中来院されます。
最近では猛暑が長引く年が続いていたので、
8月から9月末くらいまでは、
台風やゲリラ豪雨等の例外を除き、
上記のような気象の変化で症状が悪化する方は少なかったのですが、
今年は夏だというのに、
雨や台風などの気象の変化により、咳やぜんそく発作が悪化したと、
教えてくださる方が明らかに多いです。
ぜんそくや咳ぜんそくで治療中の方は、
天気予報等も参考にしながら、
日頃の体調管理には十分にご注意ください。
データを蓄積するということ
京都市内は梅雨明け後、猛暑日が続いています。
毎日、当たり前のように見ているテレビ等の天気予報で、
京都の最高気温は、周辺の他府県より1-2℃ほど高い印象があります。
そもそも、公表されている京都市の気温は、
どのような場所・機器で測定されているのでしょうか?。
これは確認しないと?!。
ということで、診療の合間に、
京都地方気象台を緊急取材(?)してきました。
職員の方にはお忙しいところを突然お邪魔し、
大変申し訳なかったのですが(これからは事前に連絡させていただきます・・・)、
気温、湿度、雨量などを実際に測定している場所(環境)、機器を、
本当に親切に見せていただき、詳しく説明までしていただきました。
気象情報官の方が、一番強調されていたのは、
毎日、休むことなく、データをとり、記録・蓄積する、
コツコツ100年以上継続しておられる、
これが最も重要ということでした。
今、世界中が、人間による環境破壊の関与が疑われる、
異常気象に伴う災害に襲われています。
過去と現在で、様々なデータがどう変化しているのか、
私達の日々行っていることで何が環境に悪影響を与えるのか、
いろいろと考えさせられました。
今、日本に台風が2つ連続で接近しています。
喘息や長引く咳は、このような時に悪化する方も多いのでご注意ください。
突然の豪雨には大活躍する雨量計、あまりお世話になりたくないですが・・・。