院長ブログ
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風に立つライオン
2015.03.15 | 院長ブログ,音楽,自然,医学,平和,映画
1987年にさだまさしさんが発表した、
「風に立つライオン」という曲。
当時、まだ若かった私が抱いた印象は、
素晴らしい曲、
そして、
美しいメロディー、
でした。
先日、映画館で観た近日公開の映画の中で、
大沢たかおさん主演で、
この歌をもとに製作された映画が公開されるというのを知り、
この週末、待ちきれず早速観てきました。
これからご覧になる方のために、内容に関する記述は控えますが、
今、日本で、世界で、
医療に足りないもの、
医療従事者が日々心がけなければならないことが凝縮されたような映画でした。
主演の大沢たかおさんは、
今、日本の俳優で理想の医師を演じさせたら肩を並べる方はいないと思えるほど、
医師を、
そして心優しい「人間」を演じるのが、最も上手い俳優だと感じました。
助演の真木よう子さん、石原さとみさんも素晴らしかったです。
そして、さだまさしさんの原作の元になった主題歌、
「風に立つライオン」。
歌詞の一部を抜粋させていただき、終わりたいと思います。
「この偉大な自然の中で病いと向かい合えば
神様について ヒトについて 考えるものですね
やはり僕たちの国は残念だけれど何か
大切な処で道を間違えたようですね」
「空を切り裂いて落下する滝のように
僕はよどみない生命を生きたい
キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空
僕は風に向かって立つライオンでありたい」
くちびるに歌を
春が近づき、
1日の中で気温の寒暖差が大きくなるにつれて、
花粉や黄砂、PM2.5などの関係もあり、
「咳がとまらない(長引く咳)」、
「かぜの後咳だけ残る」、
などの相談が、増えてきました。
かぜは「長引いている」時点で、
かぜだけではないことが多いです。
初めて受診される方の多くが、
「忙しい」、
「受診は避けたい」、
「治ると思っていた」、
「通院していたのに・・・」、
などと様々な事情で適切な医療を受けられずに苦しんでおられます。
特に、過去にも同様の症状を繰り返している方は、
気管支が敏感に(過敏に)なっている可能性があります。
一人でがまんせず、信頼できる先生に早めにご相談ください。
医療という仕事は、
ミスが許されず、
特殊な緊張感、ストレスのかかる仕事です。
仕事を離れても、
毎日、
毎日、
本当にいろいろありますね。
最近、
ふと映画館に入る機会が増えてきました。
週末は、公開されたばかりの、
「くちびるを歌に」
という映画を観てきました。
これからご覧になる方のために、ストーリーについては記述を控えます。
その前に、洋画で、
「FURY」、
「AMERICAN SNIPER」、
という話題作を最近観た後なので、
より実感したのかもしれませんが、
何億もの製作費、
ド派手なアクション、
残虐なシーン、
スリリングな展開、
決して中立とは言えない正義、
勝者と敗者、
有名な俳優、出演者、歴史上の人物などとは一線を画した、
五島列島の美しい自然に囲まれた中学校で、
家庭で、
子供も大人も、
様々なことをかかえながら、
ひとりひとりが、
日々の日常を精一杯生きている姿、
“日本語の” せりふ、
そして、美しい歌声と風景。
本当にこころ洗われて帰路につきました。
今の私には、
透通るようなこころも、
美しい歌声もありませんが、
できるかぎりの “ことば” を駆使して、
皆さんの安らぐ時間が少しでも増えるように、
日々心がけていこうと思います。