ぜんそくコラム
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「妊娠しているのですが、ぜんそくの薬はどうしたらいいですか?」
2012.05.22 | ぜんそくコラム
ぜんそくの方が妊娠されると、
1/3の方は改善、
1/3の方は悪化、
1/3の方は変わらない、
という報告があります。
最も重要なことは、
薬が胎児に与える影響を心配しすぎることで、“適切な”治療が不十分になり、
コンコンと咳が出たり、ゼイゼイ息苦しくなっているのにがまんしている状態(ぜんそくの悪化)のほうが、
胎児にとって(もちろんお母さんにも)はるかに悪いということです。
ただし、“適切な”治療が行われているかどうかは、
患者さんによっても違うと思いますのでご注意ください。
「アルコールは飲んでもいいですか?」
2012.05.21 | ぜんそくコラム,(咳)ぜんそく,ストレス・疲労,かぜ,タバコ,会話,歌,エアコン
ぜんそくや咳ぜんそくの治療中の方によく聞かれる質問の一つに
「アルコール(お酒)は飲んでもいいですか?」
があります。
飲酒はぜんそく悪化のリスクの1つですので
「飲むことで明らかに悪化するようならやめてください」
と説明しています。
ただ、一言で飲酒すると言っても
楽しい飲み会もあれば
やむを得ない職場の宴席などもあると思います。
閉鎖された空間で
ホコリっぽかったり
エアコンが効きすぎていたり
長時間会話したり
歌ったり
夜遅く帰宅することで睡眠不足になったり
疲労したり
喫煙(受動喫煙)も含め
飲み会に参加することが
アルコール(飲酒)と独立した複数のリスクになり
悪化している方が多い印象もあります。
「お酒ぐらいいいじゃないですか!」
そうですね。
あとはご自身の判断にお任せします。
今朝は金環日食でしたね。
昨日の天気予報が曇りだったこともあり、
専用メガネ等を準備していなかったので、
日食網膜症を恐れ、やむなくテレビ中継で観ました。
週末は、日本の73歳の女性がエベレスト登頂高齢者新記録を自ら10歳も更新、
大相撲では、37歳、史上最年長の初優勝など、
勇気づけられるニュースがありました。
私は欧州チャンピオンズリーグの決勝戦、録画時間を油断し、
PK戦の2人目、一番いいところで観戦終了するという痛恨のミスを・・・。
「運動してもいいですか?」
ぜんそくや咳ぜんそくの方から、
「運動してもいいですか?」
とよく聞かれます。
実は患者さんごとに、“運動”のイメージが全く違います。
ちょっとしたウォーキングから、
マラソン並みのハードな長時間の運動など、
内容や時間が全く違います。
なので、逆に「運動って具体的に何のことですか?」
と必ず確認しています。
当院に来られる方には、
ジムに通う、
半日で何十kmも自転車で走る、
マラソンを完走する、など、
吸入等の治療をしながら、
様々なスポーツをしていただいています。
ただし、コントロール(調子)の悪い方には、
会話(気管支にとっては広い意味での運動)すら制限することもあります。
反対に、真面目に運動を制限しすぎて、ストレスがたまり、
かえって咳や息切れの調子が悪くなる方もあるので、
どの程度運動してよいかどうかは、診察時に確認ください。
今日は、東山がかすんで見えにくかったので、
気象庁の黄砂情報をチェックすると、
日本列島の中で、京都と鹿児島だけ“10以上”と高い値になっていました。