京都市下京区 丹波口/四条大宮/五条大宮|ぜんそく(喘息)外来・咳喘息・呼吸器科|横村医院

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笑って涙

2013.10.30 | 院長ブログ,

先日、仕事で大阪に行くことになりました。

 

近いようで、何か用事がないとなかなか行かない久しぶりの大阪、

 

そのまま帰るのがもったいないので、

 

難波に立ち寄ることにしました。

 

 

行先は、迷わず “なんばグランド花月”。

 

 

ただ、急に行くことにしたので、

 

到着時には新喜劇などメイン劇場のチケットは立見席のみ・・・。

 

 

どうするか迷っていたところ、

 

向かいのビルで30分後に始まる若手芸人の出演する劇場はゆっくり座って観れますと。

 

 

初めて知ったのですが、

 

人気若手から未来のお笑い界を背負う原石までが連日ライブを行う、

 

“5up よしもと” という劇場がありました。

 

 

迷わずチケット購入、

 

久しぶりに、

 

「笑って涙」が出ました。

 

 

面白かったのはもちろんですが、

 

毎日、

しっかりと準備をして、

初対面の方や、

いつも来ていただく方に対し、

“LIVE” で、

全力でチャレンジする。

 

医療や、

他のサービス業と、

基本は同じだと思いました。

 

 

公演の最後に、

 

「〇月〇日、22時からワンコインライブやりますので来てください!」

 

とアピールする姿を観て、

 

私も心が引き締まり、

 

日々の診療をさらに充実させようと思いました。

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朝起きるだけで幸せ

2013.10.21 | 院長ブログ,医学

今日放送された、NHKの「病の起源」という番組で、

 

最近増加している「うつ」のメカニズムを特集していました。

 

 

 

5億年前、魚類が天敵から身を守る時に、

脳内で「扁桃体」が活性化され、

ストレスホルモンを産生することで、

危険を回避するシステムができました。

 

ただ、複数の魚を、一つの水槽で、天敵となる魚と1か月「同居」させると、

扁桃体からストレスホルモンが放出され続け、

逆に魚に悪影響を与え、

その魚達は、うつになることがわかりました。

 

その後の生物が進化する中、哺乳類に至るまで、脳を持つ生物は、

扁桃体からストレスホルモンが、過剰に放出され続けると、

脳の細胞を萎縮させ、

うつを発症させることがわかってきました。

 

次に、感染症の疑いで一定期間完全に「隔離」されたチンパンジーの行動観察により、

「孤独」によっても扁桃体の活性が上がり、

うつを発症させることがわかりました。

 

さらに、悪い意味で記憶に残る衝撃的な体験をすると、

脳内の扁桃体は横にある「海馬」と連動し、

忘れない(消えない)「記憶」が生まれ、

それを繰り返し思い出すことでうつを悪化させます。

 

また、人間にはブローカ野(言語中枢)があることで、

「言葉」により様々なネガティブな情報を鮮明に脳に記憶し、

うつを悪化させます。

 

 

さて、ある国では“うつ”のない、

ストレスホルモンが明らかに少ない人達がいるそうです。

 

それは毎日狩猟のみを行い生活する少人数で暮らす部族です。

 

では、なぜうつの方がいないのでしょうか?。

 

理由は、狩りで得た獲物を持ち帰ると、必ず、

部族全員で、偏ることなく“平等に”分けることにあるというのです。

 

他の(うつのある)民族での実験でも、

ストレスホルモンの量は、

不平等な状況では上がり、平等な状況では上がらないことが示されました。

 

 

うつの研究者がその部族に質問しました。

 

 

「あなたは幸せですか?」

 

 

「朝起きたらそれだけで幸せです」

 

 

しかし、今私達が暮らしているのは狩猟を主とする生活ではありません。

 

 

ヒトの社会は、狩猟の時代から、次第に穀物を作るようになり、

その収穫を、獲物のように平等に分けない、

階級により受け取るものに格差が生じる

「文明社会」へと移ってゆきます。

 

 

文明社会は、急速な進歩とともに、

必然的に激しい競争と、

勝者・敗者の図式を生み出し、

多くの方を過剰ストレス社会に巻き込んでいきました。

 

 

 

ヒトは、毎日生きてく中で、

何もつらい思いをせず、

楽をして、何の努力もなく、

ストレスのない楽しい生活をすることなどできるはずがありません。

 

 

これから、

 

“扁桃体”により危険を回避し、

“海馬”により記憶することで、そこれまでに得た知識を未来に活かし、

“ブローカ野”により多くの方と会話することでコミュニケーションを取りながら、

なるべく多くの人が「平等」に近づくよう努力し、

常に相手のことを思いやり、

同時に自分のストレスも最小限になるよう毎日工夫し、

日々診療を行っていこうと思いなおした1日でした。

 

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